慷月調 こうげつちょう

赤壁の句にある »其の声鳴鳴として、怨むが如く、

慕ぶが如く、泣くが如く、訴ふるが如し、余韻 »

慷月調 こうげつちょう

とは

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

慷月調
こうげつちょう

都山流尺八本曲。作曲1世中尾都山。 1904年秋,大阪の観心寺で仲秋の名月を眺めるうち,宋の蘇東坡 (蘇軾) の『赤壁賦』にある洞簫の音に想像をめぐらし,胸中の慷 (なげ) きを月によせて作曲したと解説される。

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世界大百科事典 第2版の解説

こうげつちょう【慷月調】

都山流尺八楽本曲。1904年,初世中尾都山作曲。曲題は〈月に向かって慨嘆する調べ〉の意で,秋の名月の光を仰ぎつつ作曲したと伝える。都山流内部では,この曲を本曲の第2作としているが,傍証から見るとこれが第1作であるらしく,作曲時期が多少さかのぼる可能性もある。全曲独奏で3段より成り,初段・2段は緩徐で自由なリズムで奏され,3段だけは2拍子のリズムにのり,徐から速への変化がみられる。近代的な味わいも加えられてはいるが,全体としては都山流以前の尺八楽古典本曲の風を色濃く踏襲した曲である。

なげ・く【嘆く/×歎く】

  1. [動カ五(四)]
  1. ひどく悲しむ。悲しんで泣く。悲嘆にくれる。「身の薄幸を―・く」「友の死を―・く」
  1. 世の風潮などを憂えて憤る。慨嘆する。「現今の世相を―・く」「倫理観の喪失を―・く」
  1. 心にかなわぬことがあって、ため息をつく。嘆息する。
    • 「君が行く海辺の宿に霧立たば我 (あ) が立ち―・く息と知りませ」〈・三五八〇〉
  1. 心から切に願う。哀願する。
    • 「世の中にさらぬ別れのなくもがな千代もと―・く人の子のため」〈古今・雑上〉

なげ・く【嘆く/×歎く】

  1. [動カ五(四)]
  1. ひどく悲しむ。悲しんで泣く。悲嘆にくれる。「身の薄幸を―・く」「友の死を―・く」
  1. 世の風潮などを憂えて憤る。慨嘆する。「現今の世相を―・く」「倫理観の喪失を―・く」
  1. 心にかなわぬことがあって、ため息をつく。嘆息する。
    • 「君が行く海辺の宿に霧立たば我 (あ) が立ち―・く息と知りませ」〈・三五八〇〉
  1. 心から切に願う。哀願する。
    • 「世の中にさらぬ別れのなくもがな千代もと―・く人の子のため」〈古今・雑上〉

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