現在パリで開催されている日本画家レオナード藤田展に行ってきました。

現在パリで開催されている日本画家レオナード藤田展に行ってきました。

感想を書きたいと思います。

まず、最初に感じたのはちょっと会場が狭かったことと、最初に見た藤田の展覧会だったのですが、彼の作品数や仕事をした分野の広さからして、ほんの一部だけの展示であったな、思いました。やっぱり藤田という画家の幅のひろさと、その人生の波乱万丈さを知ると小さな展覧会であったと思いました。つまり、藤田の世界をさまよう、最初の一歩であったと感じました。

藤田に興味をもったのは、自分の今の仕事場が、かれが最初にパリにやってきたときに住んでいた住所のとなりにあるのです。

藤田は日本を離れたあと、パリに20代の時にやってきたのですが、その際にこのモンパルナス地区で当時起きていた、大きな文化の流れの真ん中にやってきて、その真ん中に住んだわけですね。住所でいうと5 rue Delambreです。この建物は今ももちろん残っていて、入り口には記念のプレートがとりつけてあります。

そんな縁で、藤田に興味がわいてきたのです。でも実は藤田の絵はそんなに知らなかったのです。絵からというよりも、パリで一番成功をした日本人芸術家として、どのような人生を歩んだのか、その方面から興味があったのです。パリで生活をしている日本人として。きっとこの感覚はフランスに住んでいる日本人にはみなさんあるのではないかなと思います。

こういう興味はほっておくと、もったいないもで、ます起こした行動が日本で出版された藤田の伝記を読んでみたこと。これで彼の人生の全体像をつかむことができたと思いました。しかし、なさけないことにキチンと彼の絵をみたことが、ない、、。それで今回は初めての彼の名前を冠した展覧会であったのです。