按腹図解セミナー パリ  2015

『按腹図解』は1827年、江戸にて、太田仁斎によって書かれた書籍です。豊富な図版により初心者にもわかりやすく指圧の手ほどきがなされている本です。日本の手技研究者にとっては現在の指圧の原型ともいわれている本です。

>>>Article sur Lettre de Shiatsu
>>> “Anpuku Zukai” par Toshi ICHIKAWA
>
>>Digital Library,National Diet Library à Tokyo
>>>http://anmasan.com/anpuku/index.html

2015年4月25、26日(土日) パリ、モンパルナス地区にて

パリで指圧の治療を続けながら、同時にこの十年来、指圧をフランス人に教えてきました。その過程で指圧の源流にもどってみたい、そんな意図からこの本をもとに週末のセミナーをはじめてはや6年ほどたちます。

題名のとおり、指圧の技術の中でも本書はお腹への指圧に重点がおかれています。当時は『指圧』という言葉はまだ存在せず、その源流として『按摩』(あんま)が存在していました。

そしてこの按摩の中でも、特に重きをおかれていたのが『按腹』(あんぷく)と呼ばれていた、腹部への指圧です。

按摩の源流はもともと中国からつたわってきたものですが、それが日本文化の中に深く入り込む過程で、日本特有の『腹の文化』と混ざり合い、日本独自の按腹と呼ばれるお腹への施術が形成されてきたものと思われます。

しかし、本書は専門家むけの書ではありません。むしろ、専門家に独占されていたお腹への指圧を、一般むけに簡単にわかりやすく図版をつけて解説したものであるのです。

このセミナーは、この本に図版と解説つきで紹介されているお腹への13のテクニックを順番に丁寧にみていこう、という試みです。

すでにフランス各地で、10数回におよびセミナーを開催してきましたが、今回は日本の方への参加も呼びかけることにしました。

私がやっている指圧は一般にヨーロッパ、アメリカではZen Shiatsuの名前で知られています。日本人の指圧師、増永静人が1970年代に構築した体系の指圧です。この流派の大きな特徴のひとつに、お腹への指圧を重んじる、ということがあります。

私が按腹図解に出会い、興味をもった理由も増永先生がこの本のことをよく書いていたからです。

また、普段から指圧の治療をつづけてきて、いかにお腹へのアプローチが大切か、よく感じています。

同時に、フランスというこの国において、お腹を触ることはとてもデリケートなことであることも知っています。しかし、僕が考えとしては、きちんとした接し方をすればお腹への指圧は難しいものではないと思います。しかし、効果はほかの体の部分と比べるとかなり期待できる、と感じています。

今回はフランス人の参加者と混合で行うことにチャレンジします。

日時 2015年4月25、26日(土日)

費用: 180 euros

Nombre limité / Tous publics.

場所 : Cabinet Delambre, quartier Montparnasse, métro Vavin (linge 4), 75014, Paris.

Contact : Toshi ICHIKAWA, www.toshiatsu.com, toshiichikawa@gmail.com, 06 75 61 37 61

 

 

 

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